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新型コロナウイルスの流行「第7波」では、ウイルスを含む微粒子(エアロゾル)を、空気を介して吸い込む「エアロゾル感染」を防ぐために換気の重要性が指摘されています。
政府の新型コロナ対策分科会が7月にまとめた「効果的な換気のポイント」では、法律で設置が義務付けられている24時間換気システムの活用に重点が置かれました。
しかし、自治体の依頼でクラスター(感染者集団)の原因を調査した電気通信大学のチームによると、調査を行った計17の医療機関・高齢者介護施設の換気設備のうち、16施設の換気口が正常に機能していないことが確認できました。
これらの施設には法律に基づいた24時間換気システムが設置されていましたが、調査時には換気口にほこりがこびりついた状態でした。
そこで、換気口の清掃を実施したところ、清掃後は換気能力を表す風量の計測データが換清掃前の16倍に改善しました。
今回の施設は、換気フィルターなど換気設備の掃除を一度も行っていなかったために、換気口にほこりが詰まり、換気能力が著しく低下していたと考えられます。
24時間換気システムが設置されている建物は自動で換気されていると安心されている方が多いと思いますが、換気設備の清掃を怠るとその機能が正常に発揮できなくなります。
とくに、人の集まる商業施設や医療機関、地下にある施設などは換気設備の清掃をご検討ください。
参考:産経新聞 8/22号